クレジットカードで引き落とし口座を求められたんだけど、引き落とし口座がいまいち分からない!という学生にクレジットカードの引き落とし口座について基礎知識を解説します。
さらに、初心者が抱きやすいこんな疑問にも答えます。
- 引き落とし口座の設定の仕方は?
- 普段給料が入る口座とは分けるべき?
- 親の名義の口座は設定できる?
- 引き落とし口座の確認・変更方法は?
知らない事項があったら、この機会に確認しておきましょう。
大前提!クレジットカードには引き落とし口座が必要!
クレジットカードを契約するには、クレジットカードを使った分だけのお金を引き落とせる口座を準備する必要があります。
クレジットカードは毎月の締め日が決まっていて、カード会社が個別に定めた期間内の利用しただけの金額を期日になると引き落とされるという仕組みです。
一括払いであればそのままの金額の請求がきますし、二分割払いなら半分の金額が引き落とされ、翌月にもう半分が引き落とされるなど、支払い方法が変わることで引き落としのペースも変わります。
引き落とし口座の設定の仕方は?
クレジットカードの引き落とし口座への紐付けの仕方はとっても簡単です。
カード申込の時に口座の番号や、支店を入力します。それによりカードと口座の同期が完了します。
これだけです。ですから、カード申込の際には通帳を用意しておくと、番号の打ち込みが楽ですよ。
どこの銀行口座でも良いの?
基本的にクレジットカードの引き落とし口座は、どの銀行の口座でも大丈夫です。
中にはネット銀行や新生銀行、地方銀行では取り扱えない場合があるので、カード発行時に確認してください。
大手の銀行なら基本的にどこでも問題ありません。
引き落とし口座の例外
一つ注意しておきたいのが、キャッシュカード付きのクレジットカードです。キャッシュカード・口座発行とともに作られるキャッシュカード付きクレジットカードは、その銀行口座しか引き落とし口座に指定できません。
みずほのキャッシュカード付きクレジットカードの引き落とし口座を、三菱東京UFJの口座に設定できないということです。
引き落とし口座はどこにするのがおすすめ?
先ほど、引き落とし口座はどこでもいいと説明しましたが、あるリスクを避けるためにおすすめの引き落とし口座があります。
安定的な給与の振込口座に設定
クレジットカードの引き落としには、残高不足のリスクがあります。
実際に引き落としの日が来ても、口座に十分なお金がなく正常に引き落とせないのです。残高不足での引き落とし遅延は、限度額を減らされたり、ゴールドカードへの移行が制限されます。
→(参考)クレジットカードの支払い遅れについての対処法まとめ
そのため、常にお金が入る給与振込口座にしておくのが妥当です。
給与口座を引き落とし口座にする注意点
給料日とカードの引き落とし日が離れている場合は、給料ギリギリの生活をしている大学生などには厳しいです。消費のペースを調整しなくてはいけません。
また、お金がある学生でも、給与口座からの引き落としにしていると、カードを無限に使えてしまう、お金を使っていないという感覚に陥ります。
私も、実際にカードを作ってから金遣いが荒くなりました。
年間支出が1.5倍くらいにはなりましたね!
ゼミ長は、いきなり出てきて笑顔でハードなこと言いますね。(笑)
そんなゼミ長みたいにならないためにも、引き落とし用に別の口座を用意するのもおすすめです。
節約のためには給与口座とは別にするのがベター
お金を使っていないという感覚に陥らないためには、お金を使っている感を演出するのが効果抜群です。
その方法が、クレジットカードの引き落とし口座用にもう一つ口座を持っておいて、給料が入り次第引き落とし明細に従って十分な額をその口座に納めるという工夫です。
その手間がかかるものの、実際に何にどれくらい使ったのか毎月確認する機会ができるので、節約の意識が生まれます。
引き落とし用口座を作る注意点
最初に話した残高不足の問題が1番の問題です。
引き落とし口座を作っても、1ヶ月に1回しか動かさないので、忘れてしまうこともあります。忘れて引き落とし日に残高不足になるリスクがあるのです。
学生が知っておいた方がいい記事
→「クレジットカードでよく聞く、「締め日」と「支払い日」の違いは?」
引き落とし口座のよくある質問!
引き落とし口座を設定する上でよくある質問をまとめてみました。
親の口座でも大丈夫?
一人暮らしの学生の方などは、「カードの引き落とし先を親の口座に指定したい」というケースがあると思います。
ここで問題になるのは「クレジットカードの利用名義と引き落とし口座の名義が違ってもいいのか」ということです。
答えから先に言うと、「カード会社によります」。
クレジットカード会社ごとにその是非が定められていて、セゾンカードやびゅうカードは名義を変えて契約をすることが可能です。また、他のカード会社では配偶者のみ可能で、親子関係では契約できないところもあります。
親子関係の確認や、親の審査が必要になる場合も多く、審査にかかる時間は確実に長くなります。
キャッシュカード一体型は支払い名義と口座名義の一致が原則
さらに、例外として、クレジット一体型キャッシュカードなどに付帯している銀行系のクレジットカードは基本的に口座名義と支払い名義は同じ前提です。
親の口座を設定すること、さらに名義や振込先の変更は出来ません。
引き落とし口座の確認方法と変更方法は?
引き落とし口座の確認は、そのカード会社の会員専用ホームページなどで確認出来ます。現在はネットでの審査だけで窓口を通さずにカードを作ることも出来るのでインターネット上で確認できるところが多いです。
また毎月届くクレジットカードの利用明細などを見てもどの口座から引き落とされているのか確認することが出来ます。
引き落とし口座を変更したい場合も、インターネットで登録出来るケースもありますが、煩わしく感じる方は郵送や窓口で対応してもらうこともできます。クレジットカード会社のホームページのQ&Aのページで、引き落とし口座変更の案内はだいたい書かれていることが多いので参考にして進めましょう。
引き落とし口座を確認してクレジットカードを上手に管理しよう!
クレジットカードの引き落とし口座についての解説をしてきました。
クレジットカードは使い方によっては自分を楽にすることもできれば、自分の首を締めることも出来るという二面性を持っているものです。「引き落とし期限を忘れてた」なんていう事を繰り返すだけで世間からの「信用」は簡単に落ちてしまいます。
また、こんな地獄のループを繰り返している人もいます。
- クレジットカードを使いすぎて、給料のほとんどが引き落とされお金がなくなる
- 現金がなくなるのでカードを切らざるを得ない
- 翌月のカード引き落としでまた給料がなくなる
給料の振込先と引き落とし口座を分けたりという工夫ももちろん重要ですが、大学生とクレジットカードの関係で言えるのは「使いすぎないに越したことはない」ということです。
クレジットの引き落とし口座を変えたって、分割払いにしたって、結局自分で借りたお金は自分で返さなければいけません。
「借りたら返す」という当たり前の信頼のもと成り立っているのがクレジットカードです。支払いのトラブルを避ける為に引き落とし口座を確認するのは、今の自分にとっても、未来の自分にとっても非常に重要なことなのです。