クレジットカードは現金が手元になくても買い物ができ、非常に便利です。
しかし便利な分、不正利用など様々な危険が潜んでいます。「ある日、たまたま利用明細票を見てみたら、知らない引き落としが何件も!」こんな状況に陥ったらどうするべきなのでしょう。
今回はもしクレジットカードが悪用されたらどう対処すればよいのかについて解説していきます。
不正利用などの悪用に気づいたら取るべき行動
クレジットカードの悪用は年々増加しており、カードを利用している方には身近に降りかかる問題です。
まず、もし不正利用に気付いた場合どのような対処法を取ればよいのでしょうか。
一刻も早くカード会社に連絡する
クレジットカードを紛失し、盗難や悪用された可能性がある場合は速やかにカード会社に連絡しましょう。
カード会社は24時間365日いつでも被害の連絡を受けつけています。
連絡するとすぐに利用を停止してくれるので、被害の増加を防ぐことができます。
その際カード会社から「最後にカードを利用したのはいつか」「紛失に気付いたのはいつごろか」「いつ頃から不正利用された可能性があるのか」「カードには署名がされているか」などの確認が行われます。
意外としてない人が多い!警察への連絡!
カードが実際に悪用されていた場合は犯罪ですので、カード会社だけではなく警察にも届け出をしましょう。そこまで大事ではないからと、警察に届け出ないと、保険が受けられない場合もあります。
その際、被害届を受理された受理番号を控えておきましょう。後日カード会社との保険適用の手続きの際に必要になります。
大丈夫!クレジットカードの盗難保険が付いている
日本で発行されているクレジットカードのほとんどには、盗難保険が付いています。
財布の紛失によってカードを勝手に使われたり、後述しますがスキミングの被害に遭った場合は保険会社による保険の適用を受けることができます。
盗難保険は60日まで?!
不正利用から60日以内であればクレジットカード会社が被害金額を補償してくれますが、ここで注意しなければならないのは、60日を経過してしまうと補償されなくなることです。
だいたい被害に気づくのが、利用明細を見たときなのです。しかしその利用明細の内容は30日ほど前の利用に関するものです。つまり60日の間に最大でも2回しか明細票が届かないのです。
60日は長いようで、気づくチャンスは限られています。気づかない間にあなたも被害に遭っている可能性がありますよ。
また60日以内であっても、以下のような場合には保険の適用外となる可能性が大いにあります。
- カードに署名していない場合
- 自身が他人にカードを貸与するなど利用規約に反している場合
- 生年月日など推測しやすい暗証番号を用いている場合
盗難保険が適用されない場合もある?
クレジットカードには基本的に保険が付いていると先ほど述べましたが、補償が適用されないケースも存在します。
ここではそのケースを3つ紹介します。
暗証番号が他の人に漏れていた場合
クレジットカードごとに設定されている暗証番号は自身しか知りえないはずの情報のため、これが外部に漏れたことによる不正使用ならば盗難保険が適用されない場合があります。
また先程も述べたように誕生日を暗証番号に設定する、裏面に番号をメモしている場合なども適用されないことがほとんどなので暗証番号はきちんと管理するようにしましょう。
盗難保険の申請が遅れた場合
これも先ほど述べたことなのですが、不正利用が発生してから60日以内に保険の申請をしなければ適用を受けられない可能性があります。
申請方法はカード会社によって異なるので確認するようにしましょう。
しかしカード会社によっては発生から半年~1年が経過した後でも適用してくれる場合があるので自己判断で決めるのではなく、とにかく1度相談するようにしましょう。
家族による不正利用
これは家族による不正が本当に不正利用なのかという点が分かりにくいため、保険が適用されないことがあります。
結託して不正利用し、保険金額を受け取ることが想定されることが大きな理由です。
クレジットカードは本人のみが利用できる規約のため、たとえ家族であってもカードを使わせないようにし、本人がきちんと管理するようにしましょう。
増えてきている悪用にはどんなことがあるのか
クレジットカードの悪用にはどのようなものがあるのでしょうか。
第三者によって勝手にカード決済が行われるだけでなく、近年様々な手口が見られるようになってきました。
ここではその一例について紹介します。
防ぎようがない?!スキミング被害
スキミングとは知らない間にクレジットカード情報が盗まれ、カードが複製されて不正に利用されてしまうことです。
ATMでお金を引き出そうとしてカードを挿入したときに、挿入口に取り付けられたスキミングマシンによって情報が盗まれるケースや店頭で買い物のカード決済の際、店員によってスキミングマシンやカメラによる撮影でカード情報が抜き取られるケースなどがあります。
店員がカードを持って、自分から見えない位置に持って行こうとしたら注意が必要です。
特に海外でスキミングの被害があることが多く、怪しい店舗ではカードではなく現金で支払うようにしましょう。
サイトに注意!フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、クレジットカード会社や金融機関を詐称したメールを送り付けたり、偽のWEBページにアクセスさせることで情報を抜き出すものです。
近年ではSNS上に偽URLを掲載して誘導するケースが増えています。
怪しいサイトのURLには迂闊にアクセスしないよう注意しましょう。
カードの悪用を未然に不正利用を防ぐために
ここまでに述べたように不正利用を未然に防ぐためにはどのようにすればよいでしょうか。
最も大事なことは自身がしっかりとカードを管理し、親しい友人や家族であってもカードを貸さないようにすることです。
また、所持しているカードについては、使っていなくても所持しているだけで被害につながる場合があるので使っていないカードは解約してしまいましょう。
さらに一番大切なのは利用履歴をきちんと確認し、利用状況を明確に把握することです。
一気に大きな金額を不正利用するのではなく、少額ずつ不正利用され、気付かないうちに大金が使われてしまうといったケースもあります。
このような事態にならないためにも利用明細はきちんと確認するようにしましょう。
カード悪用は被害が拡大しやすいので特に注意!
クレジットカードは現金と違って保険が付いているため、現金で持ちあるくよりは安心です。
しかし便利で補償が付いているなどサービスが充実している反面、自分の所持金額以上のお金が不正に利用される恐れもあります。
なによりもカードを自身がしっかりと管理することが大切で、被害に遭った場合いち早く対応できるように心がけておきましょう。
その一歩として、利用明細の確認は細かくおこないましょう!