学生の皆さん、デビットカードはどんなカードかご存知でしょうか。
カードを作りたいなと思っているけど、正直デビットカードとクレジットカードのどちらが良いのかわからないと感じている学生の方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな悩みを持つ方のために、デビットカードとクレジットカード両方持っている私が、デビットカードについてと、クレジットカードとの違い、その使い分けについて詳しく解説していきたいと思います。
まず、デビットカードとクレジットカードの違いをまとめてみます。気になる項目を目次で選んで読み進めてください。
デビットカードとは
デビットカードとは、使ったその場で口座から引き落とされるカードのことを指します。
メガバンクや地方銀行、信用金庫などのキャッシュカードの中には、そのままデビットカードとして使えるものもあります。
そのためデビットカードを使ってみたいと思っている人は、すでに持っているキャッシュカードを使って支払いをすることができるかもしれません。
デビットカードには2つの種類がある
一言でデビットカードと言っても、2種類のカードがあることを知っていますか?
- J-debit
- ブランドデビットカード
この2種類について、もう少し詳しくご説明します。
キャッシュカードがデビットカードにも!J-debit
1つは、J-debit。キャッシュカードをそのまま支払いに使うことのできるカードです。
このカードは2011年時点で発行枚数が4億枚以上と、日本国民のほとんどが保有しているであろうというカードです。加盟店であれば、キャッシュカードでそのまま買い物ができるものです。
意外と知られていないのは、その加盟店が少ないからです。とはいえ、イオンやビックカメラ、ファミリーマートなどで使えるため、身近な加盟店を知っておくと便利。
オンラインでは使えないので注意が必要です。
CMで見るのはこれ!ブランドデビットカード
2つ目は、ブランドデビットカードというものです。
代表的なのが、テレビCM等でも放送されているVISAデビットカードです。
J-debitが加盟店のみでしか利用できないのに対して、VISAデビットカードはVISAカードが使えるお店であればどこでも利用可能。
クレジットカードが使えるところでVISAが使えないところはほぼないため、クレジットカードと同様に使えます。もちろんオンラインでも使えますよ。
更にブランドデビットカードは利用額に応じてポイントやキャッシュバックなどのサービスがあることが多く、J-debit払いよりもお得になります。
学生がデビットカードを利用するメリット
ここまでデビットカードについての説明をしてきましたが、次に学生がデビットカードのメリットについてお話していきたいと思います。
即時決済で使用額がすぐに分かる
デビットカードでは銀行口座から代金が直接引き落とされるため、クレジットカードのように使用後にまとめて請求されるわけではありません。そのため、うっかり予算を超えてしまったという心配がいらないのがメリットの1つです。
また支払限度額が銀行口座の残高になるので、支払能力の範囲内で無理のない買い物ができるようになります。
学生は、ついカードを使いすぎて翌月ピンチになることが多いので、デビットカードの方が安心だ、という方もいますね。
忘れていた支払いにすぐ気づく
VISAやJCBのデビットカードでは、カードを使用すると登録したメールアドレスに利用通知メールが届くため、身に覚えのない支払いや不正利用にすぐに気がつくというメリットがあります。
定期的に引き落とされる年会費や忘れていた支払いのリマインドにもなるので、つい解約を忘れていたといった出費にもすぐに対応できます。
学生ならアプリでの管理もおすすめ
また、家計簿アプリを使って口座の管理をすることもできます。
アプリに口座を登録すれば、デビットカードを使った時にそのままスマートフォンで簡単に残高の確認ができるようになります。
ちょっと高額な買い物をしたいと思った時に、残高不足で買えなかったなんていう事態を防ぐことができます。
また、デビットカード自体をアプリに登録しておくと、使用額が自動で入力されるという機能がついたサービスもあるので、残高を手軽に確認でき、家計管理にもつながります。
学生がデビットカードを利用するデメリットとは?
メリットがたくさんあるデビットカードですが、いくつか注意しておきたいデメリットもあるのでご紹介したいと思います。
分割払いできない
デビットカードは口座から即時引き落とされるため、分割払いができないというデメリットがあります。
デビットカードでは、二回目以降の支払い時に口座にお金があるかどうかは、支払い時点では確認できないからです。
高額な買い物をしたいが残高が足りないというときは、現金払いかクレジットカードでの分割払いで対応することになります。
還元率が低い
デビットカードを発行している金融機関の中には、使用した分のキャッシュバックやポイント還元制を導入しているところがあります。
例えば、楽天銀行では1,000円で2ポイント、りそな銀行では200円で1マイルといった特典がついてきます。
しかし、総じてデビットカードの還元率はクレジットカードよりも低いため、使い方には考慮が必要になってきます。大学生ならクレジットカードが持てますので、ポイントを多く貯めたい学生はクレジットカードの方がいいかもしれません。
▶︎▶︎▶︎【2019】学生はポイント還元率で選べ!!おすすめクレジットカード比較ランキング
デビットカードが使えないお店も稀にある
また、デビットカードが一部の高速道路やガソリンスタンド、保険では支払いができないこともあるので、デビットカードだけではなく現金やその他のカードを所持しておかなければなりません。
とはいえ、基本的にはクレジットカード加盟店でどこでも使えるので、そこまで大きなデメリットではないですね。
デビットカードの作り方を詳しく知りたい!そんな方はこちら
▶▶▶高校生・大学生も作れる!デビットカードの作り方と注意点を1から解説!
デビットカードとクレジットカードの違いは?
ここまでデビットカードについての説明をしてきました。
次にデビットカードとクレジットカードの違いをまとめていきたいと思います。
支払い方法の違い
デビットカードは口座直結であり即時引き落とし、クレジットカードは購入から支払いまで時間がある、というのが大きな違いですね。
クレジットカードは支払いと請求のタイミングが異なるので、支払った段階で家計簿などをつければ金額が把握できますが、なかなかそれを継続するのは難しいですよね。
それに比べると、デビットカードは予算や残高管理がしやすく、お金を使う計画も立てやすいと思います。
デビットカードの場合、引き落としの時点でメールが届くので、クレジットカードよりも不正利用にいち早く気づくことができます。
また、クレジットカードは購入から引き落としまでカード会社からお金を借りていることになるため、もし払えなかった場合が大変。クレジットヒストリーに傷がついてしまい、今後のクレジットカードの審査に影響が出てしまいます。
学生は嬉しい!限度額がない
また、デビットカードには限度額がないため、残高に50万円残っていれば50万円分の買い物ができます。
学生の場合はクレジットカードの限度額が10万円程度に抑えられていることが多いため、大口の購入をする場合はデビットカードのほうが良いかもしれません。
手数料やポイントなどを考慮すると、どちらがお得になるかは一概には言えませんが、支払い状況をすぐ確認したい方や、はじめてカードを持ちたいという方にはデビットカードがおすすめと言えます。
発行元の違い
クレジットカードもデビットカードも基本的にVISAやMasterCard、JCBなどといった国際ブランドと提携している点では共通しているため、利用できる店舗は幅広くあります。
クレジットカードは国際ブランドが各種法人と提携して発行していたり、銀行と提携していたりと発行元が複雑になっています。
それに対して、デビットカードを発行しているのは銀行のみになります。
銀行口座から直接引き落とされるという特性上、デビットカードは銀行の独擅場であると言えます。
日本は海外と比べるとデビットカードの普及に遅れを取っていましたが、最近になってデビットカードの需要が増えてきています。
高校生なら嬉しい、審査の違い
クレジットカードは、カードの種類やランクによって審査の難易度が変わってきます。
年収やこれまでの支払履歴などを見て審査がおこなわれることが多いです。
また、クレジットカードを作る際は高校生を除く18歳以上でなければなりません。
一方で、デビットカードは銀行の口座さえ作れば審査が行われることはありません。
銀行口座は15歳以上から作れるので、銀行によって違いはありますが、15歳以上でデビットカードを持つことができます。
カードがほしいと思っている学生は、デビットカードのほうが作りやすいかもしれません。
デビットカードではなく、どうしてもクレジットカードが欲しい!という高校生はこちら
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キャンセルの違い
クレジットカードはネットショッピングなど購入をした時点では引き落としが完了されていないので、商品が発送されていなければキャンセルが容易にできます。
しかしながら、デビットカードは使ったらすぐに口座から引き落とされるので、キャンセル手続きが比較的煩雑で、返金までに時間がかかってしまう場合があります。
支払期日が先のクレジットカードのほうが場合によっては使いやすいということもあります。
不正利用に関しても微妙な違いが
また、不正利用された際に、クレジットカードであればすぐに利用を止めることができます。
どちらのカードにも盗難補償や不正利用補償が付帯していますが、デビットカードの場合、一旦は口座からお金がなくなってしまうこともありえます。
しかい、不正利用にはデビットカードのほうが早く気づけるので、一概にどちらが良いかは決めかねますね。
このように2つのカードには利用用途によって違いがあります。
次に、2つのカードの使い分け方法について実体験を交えながら紹介していきます。
クレジットカードとデビットカードの使い分け方法
デビットカードとクレジットカードにはさまざまな違いがあることがわかりました。
私も実際に両方のカードを持っているので、使ってみて感じたことを少し紹介したいと思います。
買い物先によって使い分ける
私は、三井住友のデビットカードとビューカードが発行しているクレジットカードであるルミネカードの2つを持っています。
ルミネで買い物をすることが多いので、ルミネカードはよく重宝しています。
また年に数回10%OFFになる期間もあるので、その期間はついついお金を使いすぎてしまいます。
またルミネカードは引き落としが翌々月で、使ったことを忘れていた頃に通知が届くので、たまに痛手になってしまうときもあります…。
それに比べて、デビットカードは即時に引き落とされるので、感覚としては現金支払と似ているなと感じています。
基本的にデビットカードは現金と同じ感覚
私は基本的にデビットカードを使用することが多いです。
後から引き落とされるよりも、即時に口座から引き落とされる方がお金を使った感覚が得られる気がします。また、クレジットカードと違って使いすぎを抑えられるのも良いところです。
デビットカードはクレジットカードよりも自分の家計管理がしやすいと使用していて感じます。
さらに引き落としでメールが来るのが良い!
また、デビットカードは利用したときすぐにメールで通知が来るのも安心できます。
以前、デビットカードを使用していないのに利用メールの通知が来たことがありました。
不安になって問い合わせたところ、無料会員から自動的に有料会員になるサイトからの請求であることがわかりました。
うっかり解約をするのを忘れていたため、通知が来てとても助かりました。その時は、会員の特典を使っていなかったので、無事に払い戻されました。
クレジットだけではなくデビットカードも賢く使おう!
以上、デビットカードとクレジットカードにはそれぞれ違いがあることがおわかりいただけたと思います。
学生など、どんなカードを作るか悩んでいる人もいると思います。
言ってしまえば、デビットカードは現金とクレジットカードのいいとこ取り。
個人的にはいくつかのカードを併用してその場に合わせて使い分けるのがおすすめです。
自分の用途に合わせたカードを見つけてみてください。