本日もうちのクレカゼミに心配そうな顔をして、こんな学生が現れました。
友達がリボ払いで大変なことになっていると聞いたんですが、リボ払いってそんなにつらいのですか?まずリボ払いの知識もないので、基礎から教えていただけますか?
「リボ払い」と聞いてあのかわいくて、キャッチーなCMを思い出す方も多いと思います。
しかし、あの可愛さに惑わされてはいけません。実際には一人の人の人生を大きく狂わせかねない危険性も同時に秘めたシステムなのです。
構造をよく理解していないまま手を出すことが最も危険です!絶対にやめてください。
とはいっても、現状お金に困っている方も多くいることも事実です。リボはうまく使えば貧困から脱却できるほどの素晴らしい一面も持っています。
今回は正しいリボ払いの利用方法と注意点を踏まえて説明していきます。
リボ払いとは
リボ払いの説明をする前に、クレジットカードで支払う際に、3通りの払い方があるのはご存知でしょうか。3種は以下のとおりです。
- 一回払い(一括払い)
- 分割払い
- リボ払い
リボ払いの特徴は支払金額を毎月一定に保つことができる点です。
例えば、毎月の支払金額をまず設定します。
仮に、毎月10,000円払うと仮定しましょう。この場合、その月に50,000円のものを買ったとしても翌月は10,000円だけ支払えばいいのです。
ここで疑問が生まれます。残りの40,000円はどうなったのか。もちろん、ちゃんと支払わなければなりません。もし、残りの4か月クレジットカードでの決済を一切行わなければ4か月間、毎月支払い続ければリボ払いは終了します。
ちなみに今回は金利手数料を一切考えていない場合です。
本来であれば、金利手数料というものが発生します。だから、支払い期間が長くなればなるほど、金利手数料が上乗せされていくため、毎月の支払うべき金額は変わらなくとも支払わなければならない期間はどんどんと伸びてしまいます。これがリボ払いです。
リボ払いの2つの方法とは
リボ払いに大きく分けると2つの方式があります。先ほど、説明した支払金額は一定のまま支払い期間がどんどん伸びていく方式を定額方式と言います。
また、支払い残高が増えれば増えるほど、月々の支払いが設定金額よりも増えていく方式をスライド方式といいます。スライド方式の場合、使いすぎない場合は定額方式とさほど変わりません。
リボ払いのメリット
リボ払いの最大のメリットは、月々のクレジットカード支払いが大きく変動しないということです。そのため、毎月の大体の収支を計算しやすくなり、計画的にお金を管理することができます。
たとえば、一眼レフなど大きい買い物をして、大金を支払わなければならなくなった時、一度にすべて払うとどうしても生計が崩れてしまいますよね。
生計が苦しくなるのであれば、手数料を支払ってでも月々に定額で支払いをしていった方が安定を維持しつつ支払いも進めることができます。
また、ちょうど手元にお金が無い場合でも、30万円くらいのものを購入することができます。
また、ファミマのTカードであれば、コンビニで何か物を買うついでにリボ払いの返済もできるので、分割払いに比べてかなり柔軟にお金を返済することができるのもメリットと言えます。
リボ払いの注意点は膨れ上がる利子!
リボ払いには、メリット以上にデメリットの方が大きいことを忘れてはいけません。使い方が難しく、賢く使うにはハードルが高いカードでもあるからです。
いくら計画的にカードを使おうと思っていても、毎月定額だけを支払えばよいリボ払いの前では、膨れあがった、利用金額には利子が付き、どんどん返済額が膨れ上がっていきます。
そして、毎月の支払額の分が実は利子の分しか払えていなくて、結果無限ループのようになってしまうのです。なぜなら、支払った分が利子の分なのですから、利用金額は減っていませんよね。
翌月にはまた利子を払わなければならないのですから、どんどん本来払うべき利用金額が減っていきません。それどころか、それに気づかずどんどん使ってしまい、利用金額も利子も膨れ上がってしまうのです。
リボ払い地獄から抜け出す方法
さきほど説明したように、多くの方が知らず知らずの間に「リボ払い地獄」へと足を踏み入れてしまっているのです。では、どうすれば抜け出せるのでしょうか。
答えはリボ払いの仕組みの中にあります。
月々の支払いを増やす
1つ目に、月々の支払金額を増やすことです。
現状のままでいくと利子の分しか払えていないことになります。だから、無限に支払い続けなければならないのです。それならば、支払い金額を増やして、少しでも利用金額を返済していけばいいのです。
余裕のある時に多めに返す
2つ目は、リボ払いの唯一の抜け道ともいえる「返せるときに返済する」という方法を取るべきです。
分割払いの場合は、毎月決められた額を決められた日に支払わなければなりません。しかし、リボ払いは違います。
返せるときにも返していいのです。よって、毎日500円ずつお小遣いから支払うこともできるのです。このように、地道で泥臭くても、着実にそして、素早く返していく必要があります。
はやく返済すれば、その分利子を支払わなければいいのですから。
ご利用・ご返済は計画的に!
リボ払いはいざというときには助けてくれますが、使い方を間違ってしまうと一気に借金地獄のようになってしまいます。
リボ払い地獄に陥らないようにするためにも、リボしなくていい時にはなるべく避け、そして、クレジットカード自体も計画的に使うように心がけましょう。