海外に行った時に、クレジットカードで支払いを使用とすると決済通貨を選択できる場合があります。日本円で払うか現地通貨で払うかを選択できるのです。実際に海外に行った時に聞かれて迷ったという経験のある方はいるのではないでしょうか。いきなり聞かれるととっさに「日本円で」と言ってしまう方も多くいらっしゃいます。
今回はその決済通貨問題について解説します。日本円、現地通貨それぞれのメリット、デメリットを紹介しどちらがお得なのかを明らかにします。この記事を読めば迷わず次から○○払い!!
結論から言って現地通貨で支払うのがお得!
結論から言ってしまうと「現地通貨」で支払うほうがお得です。その理由は換算レートという決済のレートシステムが大きく関わっています。
外貨取扱手数料+基準レート=換算レート
現地通貨での決済の際は、それぞれのカード会社が一律に定めた割合で外貨取扱手数料のレートと、ブランドごとの基準レートによって決まります。この2つを合わせたものが換算レートと呼ばれ大体このように換算レートは1.60%~2.30%ほどになります。
- 三井住友カード・・・1.63%
- MUFGカード(VISA)・・・2.16%
- MUFGカード(JCB)・・・1.60%
- アメリカン・エキスプレス・カード・・・2.00%
カードブランドによって異なるというより、カードによって異なります。MUFGカードのように、MUFGのカードでもカードブランドが違うだけで割合が変わります。
一方、日本円での決済の場合、必ず手数料が上乗せされます。この手数料は支払いをした加盟店が自分たちで決めることができるので、不当な手数料率になっている事があります。一般的な手数料との差額は加盟店自身の利益になるので、不当に高い手数料を請求されるケースがあるのです。手数料率が5%や10%などに設定されていることもあるので大きな買い物をする際は特にチェックが必要です。
現地通貨払いで損する場合
日本円で払うことはやめたほうが良いと話してきましたが、日本円で払うのが良い場合もあります。
それは現地通貨の価値が大きく落ちることが予想される場合、日本円の価値が急上昇することが予想される場合です。すなわち大幅な円安になるときです。それは日本円での決済額が決定するのは支払いから3,4日後であり、大幅な円安が予想されるような場合には日本円で支払った方が良いです。
しかしながらこの予想は現実的にはとても難しく、日常の為替の変動程度では手数料の差を超える損を生み出しにくいです。そのため強い確証がない時は現地通貨での支払いを選択するべきでしょう。
決算通貨について聞かれない場合
決算通貨を選択しようとしても心構えしていても店員さんに何も聞かれない場合があります。その理由は2点ほどあります。
加盟店がFCC契約をしていない
FCC契約(First Choice Currency)とは現地通貨かそのカードの国の通貨で払うかを客が選択するための制度です。
この契約を加盟店とカード会社の間で結んでいないと、通貨選択の余地はありません。ですがご安心を。その場合はすべて現地通貨での決済になります。
店員が確認を怠った
実際にFCC契約をおこなっている加盟店でも店員が勝手に日本円で決済している場合があります。この際は支払いのサインをする前に請求額を確認しましょう。
JPYと書かれていたら勝手に日本円決済がおこなわれています。そんな時はサインする前に店員さんに言いましょう。支払い方法の変更をおこなってくれます。
確認を忘れた場合もあれば、意図的に確認しない場合もあるので、必ず請求書の確認をしましょう。
英語で現地通貨で支払いしたい旨を伝えよう
英語でとっさに現地通貨で払うことを伝えられない!という方もいるかも知れませんが、ここで軽く英語を学んでおきましょう。
店員”Cash or cherge?”
「現金かカードどちらで支払いますか?」
店員”credit card please. I’d like to pay in dollars.”(現地の通貨名)
「クレジットカードでお願いします。ドルで払います。」
とても簡単ですよね。とりあえず“By dollars”といえば伝わります。
ちなみに、おすすめはしませんが日本円で払うときには、Japanese yenと円の前に「日本の」を入れるとスムーズに聞き取ってもらえます。
現地通貨で支払ってお得な旅を
いかがでしたか?海外でのクレジットカードでの支払いは現地通貨でするのがお得です。
これから海外に行かれる方や聞かれたけどわからなかったという方は、この記事を思い出してください。