学生で奨学金を借りててもクレジットカードの審査は通る！？

奨学金を借りていると返済などが真っ先に不安になる人が多いと思いますが、案外学生のときに見落としてしまうの問題がクレジットカードやローンの審査への影響です。

クレジットカードは後々必ず利用するものなので、どのような影響があるのかを詳しく解説していきます。

奨学金は借金なの？
- 奨学金とは
- 学生で奨学金はどのくらい借りているの？
奨学金を借りるとクレジットカードの審査はどうなるの？
- カード審査の基準
- 奨学金を借りること自体は悪影響なし
奨学金が審査に悪影響を及ぼす場合は？
奨学金を借りてもクレジットカード審査は心配なし

奨学金は借金なの？

今の時代、全高校3年生の半数以上が大学に進学しています。同時に奨学金を借りて大学に通うということが珍しくなくなりました。そのため普通の借金とは異なることが多いです。

以下で詳しい内容を紹介します。

奨学金とは

奨学金とは家庭の事情などで経済的に大学に行けない人向けに一時的に学費などのお金を援助して大学で勉学に励んでもらうというためのものです。単に奨学金といっても4種類存在します。

独立行政法人日本学生支援機構の奨学金制度	貸出型で利子の無い「第一種奨学金」と卒業後利子が発生する「第二種奨学金」がある
大学内奨学金制度	大学独自の制度の奨学金で「給付型」と「貸与型」の2種類存在。ただし「給付型」の審査は厳しく対象者が少ない
地方自治体の奨学金制度	地方自治体の決めている制度に則った奨学金
民間などの奨学金制度	育英団体、病院などの独自の制度の奨学金

世間で馴染みのある奨学金は1つ目の独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。
この奨学金は全体的に圧倒的なシェアを誇っています。

第一種は大学や高校で成績が優秀でなければ受かられませんが、第二種は卒業見込みであれば基本的に誰でも借りることができます。

学生で奨学金はどのくらい借りているの？

全大学生の中で奨学金を借りている学生は2人に1人といわれています。
このようになった理由としては不景気の原因もありますが、一番の原因は授業料が値上げしていることです。奨学金の借金額は平均で288万円とかなり高額です。

288万円といわれても実感がないと思いますが、月に15000円返済に充てても16年かかります。
さらに第二種なら利子も上乗せされるため、さらに完済が遅れることになります。

ですので奨学金を借りるときはこういうことも頭に入れておかないといけません。

奨学金を借りるとクレジットカードの審査はどうなるの？

奨学金を借りると借金だからクレジットカードの審査に悪影響しそうと思う学生さんがいると思いますが実際はどうなのでしょうか。詳しく解説していきます。

カード審査の基準

カード審査の明確な基準は分かっていません。ですが、ある程度の共通の基準があります。

申込者属性	年収や勤続年数、持ち家があるかなど
信用情報の事故の有無	過去の支払い遅延、ローンの滞納など
利用履歴	過去にクレジットカードやローンの正しい利用履歴の有無

この3つが基準ですが、特に申込者属性が一番重視されます。
ですので学生だと社会人と比べて多少不利といえるでしょう。

奨学金を借りること自体は悪影響なし

奨学金は普通の借金と違って、返済能力など重視されることがないため、受給した事実が個人信用情報に登録されず、クレジットカード会社には知られることはありません。

ですので学生のときに奨学金を借りている場合でも、奨学金が原因でクレジットカード審査のマイナス要素になりません。

奨学金が審査に悪影響を及ぼす場合は？

さきほど奨学金を借りてもクレジットカード審査に悪影響は及ばないといいましたが、悪影響を及ぼす場合もあります。今回はその例を紹介していきます。

奨学金延滞や滞納

奨学金はJASSOからが圧倒的だといいましたが、実はJASSOはきちんと返済されていれば個人信用情報は個人信用情報機関に登録されませんが、返済の延滞や滞納をするとその期間によっては登録される場合があります。
なぜなら、個人信用情報機関の中に銀行系の全国銀行個人信用情報センター(KSC)があり、KSCはクレジットカード会社が加入しています。
そしてこのKSCはJASSOも加盟しているため、JASSOは個人信用情報機関の登録することができて、さらにその登録先はKSCなのでクレジットカード会社はその情報を知ることができます。
奨学金の滞納や延滞の期間として3か月過ぎると事故情報（ブラックリスト）として個人信用情報機関に登録されることになります。一度登録されると5年間は消えないので絶対に3か月返済の延滞や滞納はしないようにしましょう。