海外に行く時は、ほとんどの店でカード払いが選択できます。治安も心配なのでできるだけ現金を持ち歩かない方がいいです。しかし、屋台などでは現金オンリーの店が多く、現地通貨が必要な場合があります。
そんな時、現地通貨を手に入れる一番いい方法は、意外や意外「キャッシング」なんです!!
キャッシングは借金なので、どうしても悪いイメージがあります。しかし、使い方さえ知っていれば便利でお得なのです。
みんなが、意外と知らない海外キャッシングの基本的な知識や、やり方、お得なポイントなどを伝授します!
海外キャッシングがお得なポイントは手数料とレート
日本でのキャッシングは、大してメリットはありません。手数料ばかりがかかってしまうので、緊急時だけの使用をおすすめします。しかし、海外ではお得サービスです。海外キャッシングの一番のメリットは「為替レートと手数料が割安」な点です。
現地通貨への交換は、街中や空港の両替がスタンダードですよね。しかし、手数料やレートという観点からするとキャッシングの方がお得なのです。
交換手数料
国内でも外貨両替の際には手数料がかかりますが、キャッシング機能でもかかります。
しかし、その手数料はとても安いです。引出額が10,000円未満なら100円、10,000円以上なら200円です。日本でキャッシュカードから引き出すのも同じくらいですよね。
セキュリティ面や利便性の観点からこの手数料は微々たるものです。利用しない手はないですよ!
為替レート
他に気になるのが為替レートですよね。日本円と外貨の価値は秒単位で変動しています。街中の両替商は、通常の為替レートに自分たちの儲け分を入れた値を表示しています。
では、海外でのキャッシングの際には為替レートはどのように決まっているのでしょうか。
結論は「カード会社が決めている」です。こう聞くとカード会社が高めにレートを設定しそうですが、その心配はいらないです。カード会社はレートを公開しており、明らかに実際のレートから乖離している場合、法律違反になります。
キャッシングは普通に街の両替商で両替するより、全然お得なレートです。
実際に海外ATMでお金を下ろす方法
海外でクレジットカードを使ってお金を下ろすには、海外のATMを利用します。ATMは日本と同じようにコンビニや銀行、商店などそこらじゅうにあります。
海外にクレジットカードを持って行っても肝心のお金の下ろす方がわからないでは困ります。
丁寧に解説します。
1、クレジットカードを挿入する
まず、カードを入れましょう。
カードの入れ方も、裏にして入れるパターンや、上から差し込むパターンなど全5種類あるようです。これに関しては、実際に行ってみないとわかりません。
頑張って入れてください。(笑)
2、言語は英語を選択しよう
海外でのATMの利用で不安になるのが、言葉の問題だと思います。
けっこう大変です。日本語を選択できれば良いのですが、日本語搭載の海外ATMは滅多にありません。英語での取引方法だけ覚えていれば、世界中でキャッシングできるので、英語バージョンで教えます。
3、暗証番号を入力
言語選択で英語ないしは日本語を選択したあとは、4桁の暗証番号を入力します。
「ENTER PIN」と書かれていたら、暗証番号を求められています。
キャッシングの注意点でも後述していますが、暗証番号を入力する際には手で隠すのがベターです。
4、取引内容の選択
ここから少し難しい英語が出てきますが、必要な語句だけ覚えてください。
「SELECT TRANSECTION」と言われたら、取引内容を選択します。
キャッシングの場合は「WITHDRAWAL」引き出しを選択します。
ちなみによく表示されるワードはWITHDRAWAL(引き出し)、TRANSFER(振り込み)、BALANCE(残高照会)です。
5、口座を選択
「SELECT SOURCE ACCOUNT」と言われたら、取引口座を選択します。
クレジットカードでキャッシングをするので、「CREDIT」を選択してください。
極稀に「CREDIT」ではなく「CASH IN ADVANCE」と表示されていることもあります。
ちなみによく表示されるワードは「CREDIT」(クレジットカード)、SAVING(預金)、CHECKING(当座預金)です。
6、金額を選択
「SELECT DISPENSE AMOUNT」と言われたら、キャッシングしたい額を選択します。
すでに金額が表示されているので、そこから選ぶようにしましょう。それ以外も選べますが、間違えると面倒なのでやめておきましょう。
ちなみに自分で入力する場合、「OTHER」を選択します。
7、カードと明細、現金が出てくる
ここまで来るともう完了に近いです。
最後に「Would You Like Another Transaction?」と聞かれます。
取引を続けますか?という意味なので、「NO」を選択します。
ここでようやくカードと、明細書と、現金を受け取れます。後述していますが、ここで早くカードを取らないとカードがATMに吸い取られる可能性があります。
海外ATMで注意すべき3つの重要なポイント
海外ATMは日本と違う仕様です。日本と同じ感覚で使うとけっこう面倒なことになります。
ここで学生は知っておくべき3つの注意点を解説します。
- カードブランドで使えるATMが異なる
- 素早く現金とクレジットカードをATMから取り出す。
- 利用枠の確認を忘れないようにする。
1、カードブランドで使えるATMが異なる
日本のATMと大きく異なるのは「カードブランドによって使えるATMが異なる」点です。中には主要なすべてブランドい対応しているATMもありますが、万が一を学んでおきましょう。
VISAのあなたなら
カードブランドがVISAの方なら、「VISA」か「PLUS」と書いているATMを選びましょう。
JCBのあなたなら
カードブランドがJCBの方は、JCBのマークか、CIRRUS(シーラス)と書いてあるATMが利用できます。
MasterCardのあなたなら
カードブランドがMasterCardの方は、MasterCardのマークか、CIRRUS(シーラス)と書いてあるATMが利用できます。
アメックスのあなたなら
カードブランドがアメリカン・エクスプレス(アメックス)の方は、アメックスのマークが入っているATMを利用できます。
2、素早くカードを取り出す
海外のATMは安全設計の関係上、現金を引き出した後しばらくすると、クレジットカードがATMに吸い込まれてしまいます。さらに、操作方法がわからず、カードを入れてから放置したままでカードが吸い取られたというケースも存在します。
操作方法がわからなくなったら、まずは操作の取り消しを押して、カードを吐き出させましょう笑。
ATMにカードが吸い込まれたらどうする?
日本でも焦るのに、言葉が通じにくい海外でクレジットカードが吸い込まれてしまったら、焦るどころの騒ぎではありません。
もし吸い込まれてしまったら、焦らずにATMの前から離れないようにしましょう。
そのままクレジットカード会社とATM設置店舗に連絡し、取り出すことができるのか、不正利用の防止策を打つようにしましょう。
このような緊急事態の時には予備のクレジットカードを数枚持っておくと便利ですよ!
3、キャッシング利用額に注意
利用枠はキャッシング機能を付けたときの契約で決められます。
意外と知られていないですが、利用限度枠は、キャッシングの利用枠と、ショッピングの利用額の合計です。それぞれの枠でいくらまで、と決まっているわけではないので、ショッピングで使いすぎる糸その分キャッシングの枠も小さくなります。
そのため、海外旅行など大きな金額を使う場合は、キャッシングの額が不足しやすいです。
会員専用サイトで確認することができるので、把握しながらの利用を心がけましょう。
限度額が少ない場合はカード会社に連絡!
もし、限度額が少なすぎて、キャッシング出来なそうだと思ったら、一時増額が利用できます。旅行や高額な買い物の際に、一時的にカードの利用限度額を増額してもらえるのです。
カード会社に連絡するか、会員専用サイトでネットから設定する方法があります。
正しい知識でお金を引き出せるようになった後は、返済方法を説明します。
キャッシングで借りたお金の返済は注意が必要!
キャッシングは、勝手にリボ払いになっていたり、手数料がかかったりと返済には注意が必要です。
年利は基本的に15~18%です。知らないと確実に損します。
返済方法や期限について、しっかりと理解しておきましょう。
利息はどれくらいかかるの?
まず、キャッシングは利息がかかります。利息は、借りている期間が長いほど多くかかります。
一般的なカードキャッシングの利息は15~18%です。これは1年間での利息を表しています。
例えば、1年間に渡り1万円を借りていれば、来年11,800円返済することになります。
旅行中に2万円借りて、翌月返せば返済額は以下の計算で20,300円になります。
20,000×0.18/12ヶ月=300
意外と知らない?キャッシングの返済方法
キャッシング機能で引き出したお金はどのように返済すればよいのでしょうか。
海外でも返済方法は日本のクレジットカード支払いと同じです。決められた期間に使用した分が、翌月の支払い日に口座から引き落とされる仕組みになっています。
支払う際には利用料+利息を支払い、カード会社が決めたレートに則り、日本円で支払われます。
支払い方法に関しては日本とほぼ同じなので気にする必要はありません。
繰り越し払いは損なのはリボ払いと同様
返済期限に関しては、前述のとおり翌月の支払いが締切ですが、繰り越して支払うことも可能です。
会員専用サイトから手続きができます。
しかし、繰り越しを続けるとその分利息の支払いが必要になり、結果的に損をします。リボ払いと同じです。
さらに、繰り越しを何度も行うと信用がなくなってしまい、キャッシング枠を拡大したいときに審査が通らない可能性があります。
なるべく、繰り越しはしないように支払うことが、自分のためになりますよ。
繰り上げ返済がお得!
また、繰り越しとは反対に繰り上げて支払うことも可能です。
利息がかかるので早くできるだけ早く返済するべきです。無駄な利息を支払いたくない方は早めに振込んでしまいましょう。
この繰り上げ支払いは、会員専用サイトか電話で申し込みを行った後、ATMから専用口座に入金することで完了です。
勝手にリボ払いになるカードに注意
実は知らないうちにあなたも損をしているかもしれません。ある一部のカードでは、海外キャッシングは強制的にリボ払いの設定になっている場合があるのです。
一部のカードは以下のとおりです。
- Orico Card THE POINT
- イオンカードセレクト
- ヤフーカード
最近まで、楽天カードも強制リボ払いの対象でしたが、批判が大きくなり現在は一括払いになっています。
リボ払いになっていると、借りたお金の金利ばかりとられてなかなか返済出来ないこともあります。
海外キャッシングの審査は厳しい?
「海外でお金を借りるキャッシングは審査が厳しそう。」と思う方も多いと思います。しかし結論から言うと、海外キャッシングも国内キャッシングも審査は一緒です。
しかしキャッシングの審査はクレジットカード発行に比べると厳しいです。カード新規発行時にキャッシング枠をつけると審査に通過しづらくなります。
でも、審査に通らないことはありません。
しかし、キャッシング審査で注意しておくべきポイントが2つあります。
キャッシング審査は収入に注意
- 自分の収入がなければならない
- 他のキャッシング枠と合計して年収の1/3を超えていないか
特に学生の方は、自分の収入が必要です。キャッシングは収入の1/3までが限度額と法律で決まっています。
アルバイトをしている方は問題なく審査を通過できるでしょう。心配せずに申し込んでみましょう。
もし、審査に通らないのが不安で慎重に審査を受けたい方はカード会社が、簡単にお試し診断をしてくれるので利用してみましょう。
海外でキャッシングが利用できないときは?
いざ海外ATMにクレジットカードを差し込んでも、お金が引き出せないときはこのような事態を考えましょう。
- クレジットカードの非対応(国際ブランド含め)
- 限度額オーバー
- 暗証番号が違う
1つずつ確認していきます。
クレジットカードの非対応(国際ブランド含め)
最初にも話しましたが、海外キャッシングの利用のためには対応しているATMを利用する必要があります。
対応していないクレジットカードを差し込んでもお金を引き出すことは出来ません。
VISAはPLUSマークがあるATM、JCBはCirrusマークがあるATM、MastercardもCirrusマークがあるATMが対応しているATMになります。
この国際ブランドが対応しているかを確認してからATMを利用するようにしましょう。
限度額オーバー
これは単純ですね。
カード会社から指定されている利用限度額を超えてしまっている場合は、お金を引き出すことができません。
利用枠を拡大させるか節約しましょう。
利用枠の拡大審査は時間がかかる場合が多いため、あらかじめ利用料には気を付けるようにしましょう。
そもそも暗証番号が違う
そもそも暗証番号を忘れてしまった場合は、暗証番号の再設定が必要になります。
本人確認の必要が出てくるので、これも時間がかかります。
海外に長期滞在するときにはクレジットカードの暗証番号は、「他人に見られないように」しましょう。入力時には手で隠すのが一般的です。
海外は日本の常識が通用しないので、ATMを利用する際には周囲に覗かれていないか注意するようにしましょう。
対策法:予備のクレジットカードを持ちましょう!
これらの他にも海外では何が起こるか分かりません。
まさかの事態に陥っても、再発行や審査には時間がかかり、待っていられません。
予備のカードを持つことで対策を取りましょう。
海外キャッシングにおすすめのクレジットカード3選
以上を踏まえた上で、海外キャッシングにおすすめのクレジットカードを紹介します。
おすすめカードの条件はこちらです。
- 海外ATM手数料がかからない。
- 為替レートが良い
- 繰り上げ返済可能
国内でもATM手数料が無料なカードがあるように、海外でもATM手数料が無料なカードがあります。
これらの条件をすべてクリアするのが、JCBとセディナが発行するクレジットカードです。2社の中で学生におすすめのクレジットカードを3つ紹介します。
JCB CARD W
JCB CARD Wの基本情報 | |
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年会費 | 無料 |
還元率 | 1.0%~ |
海外旅行保険 | 最大2,000万円 |
発行スピード | 最短3営業日 |
ブランド | JCB |
旅行保険が最大2,000万円まで付帯しているので、海外に持っていくのにおすすめです。
しかし、海外ではJCBが使いにくいのでその点は微妙です。
セディナカードjiyu!da!
セディナカードjiyu!da!の基本情報 | |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 0.5~1.0% |
国内旅行保険 | 最大1000万円 |
発行スピード | 最短1週間 |
ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
リボ払い専用カードですが、セブン-イレブンでポイントが3倍貯まることから人気があります。
JCB CARD EXTAGE
JCB CARD EXTAGEの基本情報 | |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 0.5~2.5% |
国内旅行保険 | 最大2,000万円 |
発行スピード | 最短3営業日 |
ブランド | JCB |
29歳以下の若い層限定の年会費無料JCBカードです。JCBのステータスカードに一番近い存在と言われていています。しかし、お得度はJCB CARD Wの方が高いし、このカードは30歳になると年会費のかかる一般カードに自動移行されるので、今やおすすめはできません。
海外キャッシングを正しく使ってお得に旅行!
いかがでしたか?海外キャッシング事情に詳しくなれたでしょうか。
次に海外に行くときは、両替は最小限にして、海外キャッシングに挑戦してみてください。